全く予想していなかったのだが、ナポレオン漫画が打ち切られるらしい"http://mekauma.blog89.fc2.com/blog-entry-528.html"。これを受けてネットでは、まるでワーテルローで親衛隊が敗北した瞬間のような阿鼻叫喚の声"http://togetter.com/li/81435"も出ている。正直、私も驚愕した。青年ナポレオンの時よりは後の時代までカバーすることはできたようだが、それでも第一執政になった時点でジ・エンドだからまだまだこれからって場面だ。 理由はよく分からないが、本当に打ち切られるのだとしたら理由は商業的なものだろう。つまり売れていないんだと思われる。まあ、それはそうかもしれん。確かにネットの一部では盛り上がっているが、売れているという話はあまり聞かなかった。一部では日本のナポレオニックファンの数は1個大隊程度という話もあり、そう考えればむしろ14巻が出るまでよく踏ん張ったと感心すべきなんだろう。 そもそも本場欧州でも、例えばリエナクターの数が減っている(Sam A. Mustafa"The Long Ride of Major von Schill" p292)くらいで、ナポレオニック人気はかなり低下している。google bookのデータを使ったキーワードの時系列使用頻度"http://ngrams.googlelabs.com/graph?content=napoleon&year_start=1800&year_end=2008&corpus=0&smoothing=3"を見ても、19世紀後半に大きな山が来た後、20世紀には基本的に低迷が続いている。つまるところ、大多数の人にとってナポレオンはもはやほとんど関心の対象外となってしまった「昔々のお話」に過ぎないのだ。
それにしても、ナポレオン漫画が終わってしまうともうアワーズを買う理由がなくなってしまう。一応、天にひびきだとかドリフターズなども目を通してはいたんだが、それらを読むためだけに買うことは多分ない。ここで私とアワーズとの縁も切れることになるんだろう。これまで楽しませてくれてありがとう。そして最後に、sauve qui peut!
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