NFL第12週

 NFL第12週。にしてもNew Englandが感謝祭ゲームに出場するのは初めて見た気がする。まあ最近は木曜日ゲームもかなり増えてきたので、以前に比べて感謝祭が特別だという印象はあまりない。
 それにしても元々木曜日に設定されている感謝祭はともかく、どうして他のゲームも木曜日になるのか。それはおそらく米国のフットボールシーズンならではの理由がある。米国では昔から金曜の夜はハイスクールのアメフト(Friday Night)、土曜日はカレッジのゲーム、そして日曜日がプロという伝統がある。カレッジのレギュラーシーズンが一段落する12月になるとNFLが土曜日にプレイすることもあるが、それ以外の時期においては金曜日と土曜日はプロとしては避けたほうがいい曜日になるのだ。
 ちなみに最近、あまりハイスクールのゲームを追っていないんだが、Single-Wing Sentinel"http://swsentinel.blogspot.com/"を見ても分かるように情報元の更新がとまっているのが理由。流石に自力で50州全てのハイスクールの動向を追う気力は沸かない。そういや日本の大学アメフトでは関西で3チームが同率首位になるというなかなか面白い展開が見られた模様。それにしても関西大が本当に強くなったなあ。
 
 話を戻して12週のBradyは後半一気呵成に相手を突き放すという、今シーズンでは珍しい展開をやっていた。Quick Reads"http://www.footballoutsiders.com/quick-reads/2010/quick-reads-week-12"によるとDYARは220で久々にリーグトップ。2番手のCutlerも久しぶりにいい位置に名前が出てきている。3番手の名前(Cassel)はちと予想外だけど。
 新人Bradfordは初の300ヤード超を達成し、DYARも111となかなかのものだ。Miamiでは怪我に苦しんでいるがHenneも踏ん張っている。Vickはようやくインターセプトを喫したが、なおDYAR68と彼にしては高い水準だ。Palmerは-45ともはや往年の輝きはなくなってしまったかのよう。Manning兄も4インターセプトでDYAR33と彼にしては信じられないほど酷い成績。今年のManningは本当に苦しんでいるように見える(それでも並みのQBよりはいいんだけど)。
 Bradyの絶好調でWRのBranch(53)及びWelker(48)も今週は高いDYARを記録した。こちらの記事"http://www.footballoutsiders.com/dvoa-ratings/2010/week-12-dvoa-ratings"によればMossがいなくなった影響はほぼ払拭し、むしろ彼がいたときより成績が向上しているのが現在のNew Englandらしい。DVOAトップは現時点ではPittsburghだがオフェンスでは文句なしでNew Englandが首位を走っている。しかも2位以下に極端な差をつけている。これでディフェンスさえもう少しまともなら。まあ世の中ってのはこんなもんだろう。
 中身をもう少し詳しく見ると"http://www.footballoutsiders.com/stats/teamoff"パスオフェンスはDVOA67.5%と異常な数値に到達。2位のDenverが47.8%であるのを見ても突出ぶりが分かる。ランオフェンスも28.4%に達し、ついにHouston(28.3%)を抜いてトップに躍り出た。一方"http://www.footballoutsiders.com/stats/teamdef"パスディフェンスは26.8%で26位。ランディフェンスは3.3%で27位とこちらはオフェンスとは逆に満遍なく悪い状態。ここまで対照的だと笑うしかない。
 次週はなぜか天王山となってしまったJets戦。まあ引き続きオフェンス次第Brady次第の展開になるんだろう。Bradyが爆発すれば多分負けない。しなければ多分負ける。ある意味分かり易い。ファンとしては悲しい事実だけれども。
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