NFL第10週。今年のNew Englandは色々と予想を覆してくれるチームだ。先週はCleveland相手に今一つ(とはいってもそれほど悪いわけでもなかった)のBradyが、今週はよりによってPittsburgh相手に大爆発。DYARは268と2007年のあの年以来の好成績を収めたようだ("
http://www.footballoutsiders.com/quick-reads/2010/quick-reads-week-10"参照)。Mossのいない状態で成し遂げたのだから立派だといえる。そしてこれだけBradyが爆発すればこのチームは負けない。たとえどれほどディフェンスがダメであっても。
ディフェンスがRoethlisbergerに許したDYARは158。大半は大量リードを奪ったゲーム終盤に積み上げられた成績であり、だからあまり意味はないとの主張もあるが、実際にはそういう局面での成績もチームの実力を見るうえでは十分参考になるというのがFootball Outsidersの指摘。要するにディフェンスは相変わらずってことだ。DVOAランキング"
http://www.footballoutsiders.com/dvoa-ratings/2010/week-10-dvoa-ratings"は全体4位に復調したものの、ディフェンスは28位に低下。これはひどい。
ランキング上位7チームのうちディフェンスの順位が上位1桁に入っていないのはNew Englandだけだ。これだけ偏った成績のチームがなお7勝2敗でリーグトップの成績を収めているのは、ある意味凄い。DVOAランキングでは同じ7勝2敗のAtlantaが10位、Jetsが12位に低迷しているので、それに比べればNew Englandはましな方ではある。まあ中には勝ち越しているのにランキングは29位のSeattleというチームもあるんだけど。
New Englandのパスオフェンスは1位、ランオフェンスは3位といずれも好調。ちなみにPhiladelphiaはパス3位、ラン2位となっており、似たものチームが似たような成績を収めている。ただディフェンスは比較的好調なPhiladelphiaと異なりNew Englandはパス27位、ラン24位と言い訳できないレベルに低迷。改善の兆しも見えてこない。怪我人を言い訳にしたいところだが、同じく怪我人だらけのIndyが11位(パス5位、ラン28位)なのを見ると無理だろう。問題点が問題点のまま残っているってことだ。
今後のスケジュールは全体14位の厳しさで、まあ平均的。Jets(12位)とあまり変わらない。まずは次のIndy戦だが、今年のManning兄は例年と違う(というかレシーバーが過去最低との説も)だけにディフェンスさえまともなら勝ちも計算できるんだが、現状ではBradyがどこまで爆発するか次第でどちらにでも転びうるとしか言いようがない。当たるも八卦当たらぬも八卦だ。
さて注目していたQBのKolbはこりゃもう先発は無理だな。なぜかVickがパス成功率70%超、獲得ヤード300超、TDが4つと信じられないような大爆発をしており、怪我でもない限りPhiladelphiaがQBを代えなければならない理由が消え去った。あとはこの異様な成績が単なる偶然なのか、それともPhiladelphiaのシステムにVickがうまく適合したためなのかを見定めるくらいしかできることがない。というか下手するとシーズン終了後にKolbは切られるかもしれん。南無。
Freeman、Henne、Sanchezといった若手QBたちも今週は活躍。Troy SmithはこれまでのところAlex Smithよりは役立ちそうな実績を示している。新人の成績は今週に限ればMcCoyがトップで以下Clausen、Bradfordの順番。問題はManning兄がMcCoyよりも下にいることだろう。信じられん。Vince Youngは今週はダメな方の成績で、Derek AndersonとBrett Favreは今週「も」ダメな方の成績だった。現時点でのQB成績"
http://www.footballoutsiders.com/stats/qb"を見るとトップのOrtonがまず予想外だし、VickがDVOAで2位ってのも予想外。色々と変化の激しい年だ。
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