宇宙と仮想

 しばらく通信不可帯にいたikarosだが、無事に通信再開できたようだ"http://www.isas.jaxa.jp/home/IKAROS-blog/index.php?itemid=732"。テレメトリ受信にも成功しているようだし、これで今回の山場は越えたとみていいだろう。それにしてもはやぶさに比べると本当にトラブルの少ない機体である。
 無事に運行を続けているといえばみちびきも然り。クリティカル運用期間は終了し"http://www.jaxa.jp/press/2010/09/20100919_michibiki_j.html"、今後は準天頂軌道への軌道制御と搭載機器のチェックを行うようだ。こちらは今後、かなり地味な運用へとシフトしていくのでニュースに出てくる機会も減るかもしれない。むしろ年末にかけては、これまで表に出てくることが少なかったあかつきが再び注目を集めることになるだろう。こちらが無事に金星軌道に乗ることができればJAXAにとって今年は大成功の年になる。
 成功といえばみちびき打ち上げに成功したH2Aロケットの打ち上げ成功率が94.4%となり、欧州のアリアン5を抜いた"http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news/1284799502/4"。まだ打ち上げ本数が少ない(18本)ため数字を額面通りに受け入れることはできないが、それでも米国のアトラス5に次ぐ高い成功率というのは素晴らしい。
 にしても、トラブル続きだったはやぶさ(M-V)と、トラブルとほぼ無縁のikaros、あかつき、みちびき(いずれもH2A)を見比べると、ロケットの違いが影響しているのではという気になってくる。何でもM-Vは打ち上げ時に猛烈な振動に見舞われたそうだ。理由はM-Vロケットそのものではなく、発射場の設備にあったそうだが"http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2010/07/m-v-d1cc.html"、そうした振動が機体の耐久性に影響を与えたのではないかと疑いたくなる。まあ素人の思いつきに過ぎないので信じられると困るんだが。
 
 一方、例のヴァーチャルアイドルというか初音ミク"http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp"はアメリカで初のコンサートを開いた。フィルムコンサートはJ-pop summitなるイベントの一環で行われたのだが、ネット上ではそれを見に行った人のblogが見つかる("http://mikeolotaku.wordpress.com/2010/09/18/2010-hypercon-jpopsummit/"など)。見たところ結構にぎわっていたようだ。同じ日にチャイナタウンでも祭りがあったそうで、そこから流れてきた人がいたのも成功の要因らしい。
 コンサート自体を見た人のコメントも海外の掲示板では発見できる。こちら"http://vocaloidotaku.net/index.php?/topic/7182-hatsune-miku-concert-in-san-fransisco/"では「チケット売り切れてたけどどうにか手に入れた。あとクラウザーさんを見てきた。ゴートゥーDMC! ゴートゥーDMC!」(後半誇張あり)という人や、街中を歩いていたレイヤー(おたく用語"http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%B9%A5%D7%A5%EC%A5%A4%A5%E4%A1%BC")の写真を掲載している人などがいる。
 えらく詳細な報告が載っているのはこちら"http://www.vocaloidism.com/2010/09/08/miku-goes-to-san-francisco/"のコメント欄。それによると会場ではコンサートにあわせて30ほど席を追加していたそうだ。もともとの箱は143席と小規模"http://www.hokubei.com/ja/news/2009/09/NEW-PEOPLE-VIZ-CINEMA-B1F"だが、追加席まで設置したということは当日の観客は170人強に達したのだろう。チケット売り切れが日本では話題になっていたが、この数を見る限りとりあえずはささやかな成功といったところ。
 アメリカの観客は日本のライブ会場の観客"http://www.youtube.com/watch?v=b2egumdBwsg"ほどは盛り上がっていなかった模様。まあ場所がライブ会場ではなく映画館だから、そんなに盛り上がる訳にもいかないだろう、それでも何人かglow stick"http://en.wikipedia.org/wiki/Glow_stick"を振っていたそうだ。会場の前でglow stickを売ればもっと振り回す人が増えていたのではないかと報告者は推測している。
 イベント終了後には109.5ドルもするBlu-rayが売り切れていたのだそうだ。いくら円高でも少し高すぎる気がするが、それが売り切れるというのは大したもの。というかamazon.comだと88ドルで売っている"http://www.amazon.com/Hatsune-Blu-ray-Kansyasai-Project-presents/dp/B0042LQ1CE/"んだけど、109.5ドルってのは何かの間違いじゃないのか? でもまあ報告者自身が"It was frantic and crazy"と書いているのでやっぱり本当かもしれない。他のグッズも売れまくっていたそうで、商売的には悪くなかったんだろう。
 報告者は当初ライブを期待してチケットを購入したそうで、できればホログラムが見たかったと書いている。ホログラムでもフィルムでもヴァーチャルに違いはないと言ってしまえばそれまでだが、それがファン心理ってもんだろう。実際にはライブとなれば演奏者を揃えなければならないし、YMOクリックみたいにデジタル音源に合わせて演奏する技術が必要になるし、リアプロジェクターや巨大な透明の板(アクリル製らしい)も用意しなくてはならない。事前告知期間10日でどうにかなるようなイベントではなくなる。次があるとしても当面はフィルムコンサートが中心だろうな。
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コメント

No title

ミネバ様某♪
フィルムコンサートの元となった三月九日のコンサートでは、「楽器演奏にミクの方を同調させる」システムが導入されたそうです。
地味にすごいですね。
ミクのライブは経費がかかりすぎる(らしい)ので、今のところツアーとか組めないようですが。
セガはぜひ。
専門チームを組んで事にあたって欲しいものですね(期待期待)。

No title

desaixjp
こちら"http://creatives.jp/"に書かれている「同期投影ライブシステム」ってやつですね。具体的にどんなシステムなのかさっぱり分かりませんが、それも必要だとなるとさらに準備は大変そうです。海外でも「ライブやってくれ」というファンは多いみたいですが、必要な資金を考えると、よほど太っ腹なクライアントが出てこない限り簡単にはいかないでしょうね。
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