祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog
パスラッシュとパスブロック
2019
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06
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30
NFL
ワーテルローへの道は1回休み。 パスラッシュとカバレッジ問題はこれまでも何度か書いてきた(こちらなど)が、さらに新しい情報が出てきた。ただし厳密に言うなら出てきた話題はパスラッシュとパスブロックの対比。オフシーズンでリーグに動きがあまりなく、一方で過去のデータを整理し解釈する時間はあるタイミングだからこそ、こうした話が注目を集める面もあるだろう。 その話とはこちら。冒頭にもある通り、結論は「パス...
ワーテルローへの道 20
2019
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06
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28
ナポレオニック
承前。同日遅く、おそらく午後9時頃にかけ、ファン=マーランの2つめの報告を含めたツィーテンからの連絡がナミュールに届いた。クラウゼヴィッツはさらなる命令を発し、まずクライストに対してアルロンへ行軍することと、到着予定日を連絡することを要請。またルクセンブルクの守備隊強化も命じた。ティールマン軍団に対しては14時間以内にシネーに集まるよう指示を出している。 ビューローも同様に必要ならアニュへ移動する...
ワーテルローへの道 19
2019
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06
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26
ナポレオニック
承前。プフールがウェリントンに会ったのは13日遅くか14日の早い時間だったと思われる。実際にドイツ語の文章をフランス語に翻訳して伝える役目を担ったのはミュフリンクではないか、というのがde Witの推察。この手紙の到着により、ブリュッヒャーとウェリントンはより詳細な侵攻計画について相談できるようになった。 フランス侵攻計画はまず4月にグナイゼナウが提案し、それからウィーンで議論されることになった。4月中旬...
ワーテルローへの道 18
2019
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06
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24
ナポレオニック
承前。オーストリア軍の観戦武官としてウェリントン軍に参加していたヴィンセント将軍も、シュヴァルツェンベルクに手紙を書いている。ウェリントンはロシア軍が到着し次第シュヴァルツェンベルクが攻撃を始めるつもりであることは理解しているものの、現時点でナポレオンが全戦力の5分の4をベルギーに対して配置していることを指摘し、敵の戦力と対抗できる場所を確保することでナポレオンに各個撃破を諦めさせるべきだと提案...
ワーテルローへの道 17
2019
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06
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22
ナポレオニック
承前。6月4日、ブリュッヒャーはティールマンとクライストに対し、フランス第4軍団が第3軍団と合流するためムーズ河へと向かっているという情報を伝えた。一方、プロイセン王に対しては、侵攻の遅れによってナポレオンがフランスで再び地歩を固めていること、オランダの補給業務が思わしくなく、プロイセン軍の駐留がベルギーに大きな負担をかけていることを指摘し、侵攻開始を急ぐよう要請している。 6日にはツィーテンか...
ワーテルローへの道 16
2019
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06
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20
ナポレオニック
承前。連合軍によるフランス侵攻の時期が迫っている一方、当時のウェリントンもブリュッヒャーも知らなかったが、ナポレオン自身による攻撃も迫っていた。そんな6月4~10日の週は、ウェリントンの軍に最後の増援が到着した時期となった。ヴィスバーデンを5月20日に発したナッサウ第1連隊がブリュッセルに着いたのは6月7日。彼らはオランダ第2師団の一部になった(p1)。 またこの時期にハノーファー連隊の志願兵を使って...
ワーテルローへの道 15
2019
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06
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18
ナポレオニック
承前。5月28日、その3日前に書かれたヴレーデの報告がウェリントンのところに届き、ナポレオンは攻勢を取ることを諦めたのではないかとの見方を伝えてきた。30日にはフェルトル公からナポレオンが11万5000人を集めることができるとの情報が届いた。ウェリントンはフランス軍が引き続き強化されているとみており、ミュフリンクはボイエンに向けて「6月4日に攻撃されることに備えた方がいい」(p3)と伝えている。一方でこの時...
ホモ・エコノミクス
2019
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06
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16
NFL
またワーテルローはお休みしてNFLの話を。 こちらのエントリーのコメント欄できんのじさんと議論をした際に、Gronkowskiのサラリーについて、2018シーズン前に解雇すると巨額のデッドマネーが発生し、それは契約を継続するよりも高くつくという話を紹介した。ソースとなったデータはSpotracのものだ。 ただし注意しなければならないのは、サラリーキャップに関連するデータは全て外部の人間による推測でしかない点であろう。内...
ワーテルローへの道 14
2019
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06
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14
ナポレオニック
承前。ミュフリンクは実は4月時点で既に英連合軍司令部に送られる人事が決まっていたのだが、仕事が残っているということを理由にこのタイミングまで異動しなかったようだ。27日に彼がプロイセン王に宛てて記した報告には、米国にいた軍勢が英連合軍に合流すべく出帆していること、そしてブラウンシュヴァイク公の軍勢が既に到着していることなどが言及されている(p3)。 この期間中もフランス軍絡みの情報は続々と届いている...
ワーテルローへの道 13
2019
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06
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12
ナポレオニック
承前。この時期のフランス軍についてウェリントンが得ていた情報は以下の通り。デルロンの第1軍団(歩兵1万9200人、騎兵3600騎)はヴァランシエンヌとコンデ間に、レイユの第2軍団(同2万4000人、5400騎)はアヴェーヌなどに、ヴァンダンムの第3軍団(1万4000~1万5000人)はメジェールとロクロワ間に、ラップの第4軍団(歩兵1万4400人、騎兵1800騎)はメスに、あまり強力でない第5軍団はストラスブールと上ラインに、...
イマジン
2019
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06
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10
NFL
NFLで色々と動きがあったので、ワーテルローへの道は一回お休み。 想像してごらん、認知バイアスも変な商習慣もないNFLを。選手のサラリーがチーム成績や他の選手の契約に左右されることなく、フィールド上で彼が果たした役割のみに基づいて決められる世界を。その場合、Wentzの新契約はどうなっていただろうか。 彼がEaglesと結んだ延長契約は4年128ミリオンで、保証額は107.9ミリオンに達するという。総額ではWilsonが結ん...
ワーテルローへの道 12
2019
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06
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08
ナポレオニック
承前。この他に5月4日から8日にかけ、オラニエ公はニヴェル地域で敵の攻撃を受けた場合の防御計画も立てている。最前線の部隊が防御のためのスクリーンを形成している間に第1軍団の他の部隊がさらに後方で安全に集結するという内容だ(p6)。そうした対応を経て5月13日夕の時点での英連合軍は以下のように展開していた。 クック師団はアンギャン、クリントン師団がランスとアト、アルテン師団がソワニーとブレーヌ=ル=コ...
ワーテルローへの道 11
2019
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06
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06
ナポレオニック
承前。ここまでの両軍の作戦計画についての話し合いを見てもわかるのだが、ナポレオンが具体的にどの街道を通って攻めてくるかを詰めたうえでそれに対する詳細な対応策を検討するといった議論は全くなされていない。あくまでそのタイミングで可能な対策について一方が突きつけ、それに応じられるか否かを他方が返すというやり取りのくり返しだ。フランス軍がどう攻撃してくるかになると、最も細かい想定でもウェリントンの「秘密...
ワーテルローへの道 10
2019
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06
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04
ナポレオニック
承前。フランス軍が攻撃してくるという情報は、英連合軍の担当戦区だけでなくプロイセン軍のいる地域にも伝わった。中でも最も突出した場所にいるツィーテン軍団にとって事態はかなり切迫しており、5月2日には敵の前進に合わせて各旅団がどこに集結すべきか指示が出ている。敵がバンシュ方面から来る場合、第1旅団はフォンテーヌ=レヴェクの背後に、第2旅団はシャルルロワ背後、第3旅団はフルーリュスの背後、第4旅団はオ...
ワーテルローへの道 9
2019
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06
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02
ナポレオニック
承前。同じ4月30日、オラニエ公はフレデリックに対し、司令部をブレーヌ=ル=コントへ移すよう要請した。オラニエ公自身も幕僚とともに5月2日にそこに到着している。5月1日、ウェリントンはバサーストへの手紙で、ナポレオンの攻撃目標はこちらではなくバイエルン軍ではないかとの予想を述べているが、5月2日にナポレオンがパリを出発するとの情報を得て、オラニエ公にモンス、ヘント、トゥルネー周辺の氾濫を指示してい...
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desaixjp
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「終わりと始まり ―火薬革命の900年―」
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