祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog
イエナのネイ
2014
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06
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30
ナポレオニック
今回のナポレオン漫画で主役となっているのがネイ元帥。彼の勇敢すぎる、というか無謀とも言える攻撃のためフランス軍の戦線に危険が及び、そのため後でナポレオンに叱られるという話だ。この話はかなり有名と言っていいだろう。 例えばDavid ChandlerのThe Campaigns of Napoleon"http://books.google.co.jp/books?id=hNYWXeVcbkMC"にはネイが敵騎兵の攻撃を受けて「方陣を組むことを余儀なくされ」、それを見た皇帝...
イエナの皇帝
2014
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06
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28
ナポレオニック
気がつけばもう今月も終わりそうだ。取りあえずナポレオン漫画について言及しておかねば。それにしてもイエナの戦いが1回で終了ってのはかなり早いペース。第一次イタリア遠征当時の時間のかけ具合に比べるとあっさり終わった感が否めない。それともアウエルシュテットを長々とやるつもりなのか。という訳で今回の参考サイトはこちら"http://www.dailymotion.com/video/x6fpu7_1806-engl_videogames"。前にも紹介した...
蹴球2014 本邦
2014
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06
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26
その他
W杯では次々とグループリーグ敗退チームが決まっている。日本も今回は3試合で終了となったが、さて前回大会と比べて数字はどう変わったのだろうか。 まず目立つのはパス関連の成績向上だ。前回はパス成功率が60%と参加32チームで最低だった日本だが、今回は78%の12位(現地24日終了時点)と大幅に向上させるのに成功している。1試合当たりのパス回数もスペイン(697回)、イタリア(620回)、チリ(601回)といったチ...
蹴球2014
2014
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06
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24
その他
4年前、及び8年前もサッカーのW杯に関連してスタッツを調べた("http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/50839827.html"や"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/9322673.html")ことがある。だから今回もやってみた。試合内容そのものには興味はなく、あくまで数字を弄ってみることが目的である。 8年前には枠内シュート数やその差と勝ち点との相関が非常に高かった。決勝トーナメントの延長分を補正しても相...
母成峠の戦い 3
2014
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06
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22
火薬・軍事革命
承前。第二線陣地の陥落後、東軍による組織的抵抗はなかったようだ。薩摩十一番隊は「二時計の間に散々追散」(同 p199)と記し、第二線陥落後は追撃が中心だったとしている。十二番隊は「午鳴(母成)峠絶頂に関門相立堅固に築立候台場にも賊兵足を留め兼其儘遁走」(同 p216)、一番砲隊も「峠関門涯迄押行候処分て厳重の砲台築居候得共以前両度の激戦に恐怖いたり候哉砲台者勿論大砲弾薬等都く打捨夫形逃去賊一人も不相見得候...
母成峠の戦い 2
2014
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06
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20
火薬・軍事革命
承前。さて本隊を構成していた薩、長、土、佐土原の4藩部隊はまず石筵へ向かった(薩摩出軍戦状第1 p216、230、305、復古記の戊巳征戦紀略 p139、同島津忠寛家記 p141など)。ここで山葵沢へ向かう左翼部隊が本隊と分かれた(薩摩出軍戦状第1 p17、24、52など)。だが彼らが「房内[母成]関門の後」に出た時には「関門已に破て遁兵を追撃」(薩藩出軍戦状第1 p52)するしかできなかった。彼らが峠の背後に到着したのは「夕...
母成峠の戦い 1
2014
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06
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18
火薬・軍事革命
大山柏は戊辰役戦史で、母成峠の細かい地名について正確な情報を得られず、その位置の比定に失敗。結果として間違えた地名と史料との辻褄を合わせるため、アクロバティックな戦闘経過の解釈を強いられた。だが現代の我々にはインターネットという便利な道具がある。現地の人が立てた看板を遠方にいたまま確認できるし、萩岡の地名が載っている地図も見ることができる。ならばその知識を利用し、史料を再解釈して母成峠の戦いがど...
母成峠 5
2014
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06
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16
火薬・軍事革命
大山柏の「戊辰役戦史」がネット上で見られる母成峠戦の経緯の「元ネタ」であることはほぼ自明だろう。例えば東軍が第一線陣地を退いた場面について同書は「サッサと第二線陣地へ後退」(下巻 p40)と記しているし、西軍が第二線を攻撃する場面では「適当な砲兵陣地が見当たらない」(同)とはっきり書いている。西軍右翼部隊が側面から攻撃する際には「北方に迂回」しそこから「敵左側を攻撃」(p39)しているし、最後の第三線...
母成峠 4
2014
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06
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14
火薬・軍事革命
承前。ネット上で見かける母成峠の戦いに関する記述と、私の見つけた史料との間にある不一致について。前回紹介したもの以外にも、例えばネット上では西軍本隊の攻撃を受けた東軍が第一線陣地から後退したのが既定方針だった可能性を指摘している例があるが、これが何を根拠にしたものかが不明である。そもそも大鳥自身、そんなことを言っていない。 幕末実戦史"http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/900018"を読...
母成峠 3
2014
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06
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12
火薬・軍事革命
これまで母成峠の戦いについて細かい点を調べてきたが、今回はもう少し全体像を見た話を。母成峠の戦闘がどのような経緯を辿ったかについては、こちら"http://www3.ocn.ne.jp/~zeon/bakumatu/bonari.htm"やこちら"http://blog.goo.ne.jp/kidouhan/e/112565728116ac15a1dd0d253ee1cf91"、さらにこちら"http://irisio.seesaa.net/article/30765691.html"などに書かれている。その概要を大雑把にまと...
母成峠 2
2014
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06
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10
火薬・軍事革命
前回の話では母成峠の「三段構えの陣地」のうち第三線陣地で西軍が背後から襲撃したかどうかを調べた。その際には第三線が母成峠にあることを当然の前提としたが、それは果たして事実なのか。というかそもそも本当に東軍の陣地は三段構えになっていたのか。この点についても調べてみよう。 三段構えの陣を敷いていたという話は前回紹介したwikipediaなどでも触れている。他にもこちら"http://blog.goo.ne.jp/kidouha...
母成峠 1
2014
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06
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08
火薬・軍事革命
戊辰戦争がらみで久しぶりに。西軍が会津国境を突破するのに成功した母成峠の戦い(1868年旧暦8月21日)に関してだが、この峠には東軍が三段構えの陣地を敷いていたという話がある。結果的にその陣地は1日で突破されてしまったのだが、最後の第三線陣地が破られた時の状況について異なる話が伝わっている。 wikipedia"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E6%88%90%E5%B3%A0%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84"によれ...
緯度と人口とボカロ人気
2014
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06
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06
その他
ボカロ好きは「北国」の「田舎」に住んでいる。 ――というデータがgoogle trendsから判明した。以前も書いた通り、国内では「ボカロ」の検索が増える一方で「ボーカロイド」「vocaloid」は長期低落傾向にあるのだが、google trendsでは都道府県別に見た「ボカロ」の検索頻度を調べることができる"http://www.google.co.jp/trends/explore#q=%E3%83%9C%E3%82%AB%E3%83%AD&geo=JP&cmpt=q"。そしてこの結果...
海外公演まとめ
2014
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06
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04
その他
件のバーチャル・アイドル"http://www.youtube.com/user/HatsuneMiku"がインドネシアでのコンサートを開催した"http://mikuexpo.com/indonesia_top"。東南アジアではシンガポール以来となる取り組みだが、結構反応はよかった"http://39mikustream.blogspot.jp/p/mikuex.html"ようで、インドネシア語での挨拶にもきちんと歓声が上がっていたという。 また北米ではLady Gagaの前座としてツアーを継...
ルイ=フェルディナント
2014
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06
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02
ナポレオニック
イエナの前哨戦となったザールフェルトの戦いで戦死したプロイセンのルイ=フェルディナント親王"http://de.wikipedia.org/wiki/Louis_Ferdinand_von_Preu%C3%9Fen_(1772%E2%80%931806)"。漫画ではルートヴィヒ親王と書かれ、ブクスヘヴデンなみにアッサリと殺されていたが、すぐさよならするにはいささか惜しい人材なので少し言及しておこう。 まず彼の名前だが、どうやら同時代のドイツ人も「ルートヴィヒ」ではな...
プロフィール
desaixjp
「祖国は危機にあり」へのリンクはこちら
「終わりと始まり ―火薬革命の900年―」
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