祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog
予測市場
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NFL
前にProtrade"http://www.protrade.com/"というサイトを紹介したことがある。最近あちこちで見られるようになってきた予測市場(Prediction Market)"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%88%E6%B8%AC%E5%B8%82%E5%A0%B4"の一種(だと思う)で、プロスポーツ選手を株式のように売買するというものだ。予測市場とは集合知を使って将来を予測しようとする仕組みであり、過去の例を見ると比較的正確な予想がで...
ナポレオンと元帥たち・18
2008
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28
ナポレオニック
ナポレオンの元帥評。今回は「十四世紀の恋愛詩から飛びだしてきた人物」ミュラだ。デルダフィールドによれば彼は「漆黒の髪を風になびかせながら暴れ馬を駆る」「世界軍事史上屈指の颯爽とした騎兵」であり、「社交的で陽気」な性格の持ち主。一方では「あきれるほどに装飾過剰」「見栄っ張り」で「ごてごてと飾り立てた利己主義者」でもある。とにかく派手な人物だけに、彼を描き出すデルダフィールドの筆も絶好調だ。 突撃の...
週記 Old Football
2008
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NFL
日記ならぬ週記である。 漫画早売りの前にNFL第3週。New Englandのレギュラーシーズン連勝がストップした。それ自体はいつ起きても不思議ではなかったので別に構わないのだが、問題はRecapに書かれていた「Ronnie BrownがTDラン4つ、TDパス1つ。うち4回はdirect snapから」という文章。 それなんてSingle-Wing? 映像を見てみるとslot backの位置に入ったRicky Williamsがモーションを始めた後にショットガンQB...
C調スパイ大作戦
2008
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09
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25
ナポレオニック
前回紹介したスパイ話の中にDave Hollinsの文章"http://www.ospreypublishing.com/articles/napoleonic/the_hidden_hand_espionage_and_napoleon/"もあった。彼はこの文章の中で第一次イタリア遠征だけでなく1800年の第二次イタリア遠征、1805年戦役、さらに1806年戦役の話を書いている。全体にHollinsはスパイの役割を過大評価している傾向があるのだが、特に1806年戦役に関する話は問題が多い。 Ho...
スパイ大作戦
2008
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09
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ナポレオニック
最近、本屋で「世界陰謀史事典」"http://www.kashiwashobo.co.jp/cgi-bin/bookisbn.cgi?isbn=978-4-7601-3377-2"なる本を見かけた。よくあるトンデモな陰謀論本かと思ったが、念のため目を通してみると、比較的まともな本だった模様。この書評"http://book.asahi.com/review/TKY200809090061.html"は評者がアレなので額面通りには受け取れないものの、少なくとも私がある程度知っている時代(つまりナポレオ...
ナポレオンと元帥たち・17
2008
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09
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21
ナポレオニック
ナポレオンの元帥評。今回は長身のモルティエ元帥だ。デルダフィールド曰く「大柄で陽気」「誰からも好意を持たれていた」「ほとんど敵がいなかった」人物である。ティエボーによれば彼の身長は6ピエ(革命前の1ピエは0.324839385メートルに相当する"http://fr.wikipedia.org/wiki/Pied_(unit%C3%A9)")、つまり195センチくらいあったそうで、これは現代の基準からしてもかなりでかい。 ちなみに余談であるがナポレ...
週記・金融危機バージョン
2008
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09
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その他
日記ならぬ週記である。 NFLは第二週の試合が行われた、のが遠い昔のように思える。日本の三連休中に伝わったリーマン・ブラザーズ破綻から始まった怒涛の一週間のおかげで。この間に米国はAIGを救済し、空売り規制を行い、RTCのような不良債権買取機構の立ち上げを政府が約束した。英国でも政府の肝入りでHBOSが救済合併され、金融株には空売り規制をかけた。ロシアは一時市場を閉鎖したうえに買い支え資金の投入...
黒い森と中立領
2008
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ナポレオニック
承前。革命戦争期におけるフランス軍によるドナウへの侵攻には大きく二つの障害が存在したことが分かるだろう。一つは物理的障害、つまりシュヴァルツヴァルトだ。伝統的侵攻ルートとされ、実際に1796年にはラン=エ=モーゼル軍右翼が、1799年にはドナウ軍が、そして1800年にはサン=シールやサント=シュザンヌらがこの山地を乗り越えて進軍しているが、これは決して楽なルートではなかった。 Herbert H. Sargent...
ラインからドナウへ
2008
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17
ナポレオニック
1805年のウルム戦役は、ナポレオンの勝利の中でも最も完璧に近いものだろう。ほとんど戦うことなくバイエルンに展開していたオーストリア軍の大半を壊滅させたのだから、期待以上の成果だったと考えてよさそうだ。 一方、完璧に近い敗北を喫したマックに対しては容赦ない批判が浴びせられることになった。彼は軍法会議で階級や勲章の剥奪に加えて2年間の禁固刑を言い渡された"http://www.napoleon-online.de/AU_Gener...
ナポレオンと元帥たち・16
2008
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15
ナポレオニック
ナポレオンの元帥評。今回は全元帥中、地味さではトップクラスのモンスイである。彼が活躍した戦場の名を上げよと言われて、即答できる人はほとんどいるまい。もちろん彼もこの時代の他の元帥たち同様、戦の現場において成り上がり、遂には元帥杖まで手に入れた人物ではある。だが、デルダフィールドはモンスイの戦功について「失態に終わった数度の戦い」と冷たく言い放っている。 モンスイはどこで戦ったのか。革命戦争初期に...
週記・シーズンエンド版
2008
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NFL
日記ならぬ週記である。 まずNFL。まさか開幕週から脳裏にこの曲"http://jp.youtube.com/watch?v=MI24HgwK4m0"が流れることになろうとは。そりゃ確かに開幕前に「New EnglandとIndianapolisのツインピーク状況もそろそろ変わるのでは」と書いたが、それはあくまでディフェンスやOLの課題を念頭に置いたものであり、いきなりQBがシーズンエンドという事態など想定してはいなかった。 とはいえ怪我はアメフトに...
ナポレオンと元帥たち・15
2008
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ナポレオニック
ナポレオンの元帥評。今回は「ナポレオンに次ぐ能力を持った第一級の元帥」「戦場では完璧だった」とデルダフィールド本で絶賛されているマセナだ。実際、ナポレオンの元帥たちを並べた時に、実績という面で彼は他から大きく抜きん出ている。若い頃のボナパルトも彼について「マセナ:活動的、不屈、大胆さと戦況を見る力と決断の敏速さを持ち合わせている」(Correspondance de Napoleon Ier, Tome Premier"http://books.g...
ナポレオンと元帥たち・14
2008
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10
ナポレオニック
ナポレオンの元帥評。今回はデルダフィールド本の最終章における主人公、マルモンだ。デルダフィールドはマルモンの最期を情緒感たっぷりに描きあげているが、ナポレオンはそれほどマルモンに対して同情的ではない。いやむしろ全く逆。グルーシーについて触れるのがいつもワーテルロー戦役に関連する場合だったのと同様、マルモンに言及する際にナポレオンはしばしば彼の「裏切り」を批判する。「少年の頃から育ててきたと言って...
ナポレオンと元帥たち・13
2008
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ナポレオニック
ナポレオンの元帥評。今回はスコットランド亡命者の息子マクドナルドだ。デルダフィールドの筆は多くの元帥たちの性格をビビッドに描き出しているが、ことマクドナルドに関しては今一つはっきりとした印象がない。「色の道で名を挙げ」たかと思うと「名誉を重んじる男」だと褒められたりするあたり、どうにも散漫である。 焦点がぼけた性格のせいでもないだろうが、ナポレオンのマクドナルドに対する発言も一定していない。とい...
ヴァンダンムとウィキペディア
2008
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09
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07
ナポレオニック
あるサイトにヴァンダンムの紹介が載っていたのだが、そこにヴァンダンムがヴァグラムで負傷したと書かれていた。おや変だなと思って調べなおしてみると出るわ出るわ。日本語wikipedia"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0"に「ヴァグラムの戦いに参加し負傷した」、英語wikipedia"http://en.wikipedia.org/wiki/Dominiqu...
週記
2008
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09
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06
NFL
日記ならぬ週記である。 NFLの開幕戦はNY GiantsがWashingtonを破った。DLが何人か抜けたがそれでもGiantsのディフェンスは引き続き好調のようだ。まあ相手がWashingtonなのであまり過大評価する必要はないだろうけど。 New Englandの開幕戦はまだこれからだが、その前に発表された最終ロースターカットでは控えQBだったGutierrezらに加え、John LynchやChad Jacksonもサヨナラ。代わりに呼んだのがCincinnatiをクビに...
カルノー無双
2008
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09
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04
ナポレオニック
カルノー「貴様のような単細胞にやられる俺ではない(ブレードトンファー装着)相手をしてやる」 って誰だよあんた(笑笑笑)。 ナポレオン漫画は相変わらず予想の斜め上を吹っ飛んでいる。フリュクティドールのクーデターは軽く流すのではないかと思ったら、巻頭カラー1話分を全部使ってクーデターを描いているし、おまけにそのカラーページには男の乳毛のアップを載せるという壮大な無駄遣いをしているし、きんどーちゃんも...
ナポレオンと元帥たち・12
2008
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09
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02
ナポレオニック
ナポレオンの元帥評。今回は夫人の方が有名かもしれないルフェーブル元帥だ。ソフィア・ローレン主役で映画にもなっている"http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD13191/"が、妻はともかく夫の方はデルダフィールドの手によって純朴ながら少し間の抜けた人物として描かれている。 ルフェーブルは元帥たちの中では6番目の高齢者だったが、その割にナポレオン戦争期になってももよく戦場へ担ぎ出されていた。ロシア遠...
プロフィール
desaixjp
「祖国は危機にあり」へのリンクはこちら
「終わりと始まり ―火薬革命の900年―」
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