祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog
双頭の鷲は確かに健在だった
2007
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08
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31
ナポレオニック
ナポレオン漫画が来月号で久しぶりに雑誌の表紙を飾るらしい。いやーよかった。作者には好きなだけむさくるしいオッサンの絵を描いてほしいものだ。いや、今月号の表紙を飾っているようなエロい絵も悪くないんだけど、最近はそういうのばっかりだったので少々飽きてきたところ。それにしても今月号の薄さといい、ずっと表紙とは無縁だったナポレオン漫画の表紙登用といい、いつもは起きてないことが雑誌の周辺で生じている模様。...
翻訳小説
2007
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08
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30
ナポレオニック
シェヘラザードさんから指摘のあったBlanche de Beaulieuの日本語訳と見られる小説を入手した。明治翻訳文学全集"http://homepage3.nifty.com/nada/page022.html"第26巻のデュマ父子集に載っている「紅薔薇」で、翻訳者の名は山岸藪鶯、本名は山岸覺太郎という。 「紅薔薇」はニ段組で18ページ強と随分短い。なぜこんなに短いのか。冒頭に次のような文章がある。 原本はジュマの作にて「マルソーの捕虜」と題し...
1800年ドイツ(byナポレオン)その9
2007
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08
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29
ナポレオニック
承前。 7月15日、パールスドルフで休戦が結ばれた。インゴルシュタット、ウルム、フィリップスブルクの3要塞は封鎖状態にとどまるが、休戦が決められた期間は日々の食糧を供給される。ティロル全土はオーストリアの支配下にとどまり、休戦ラインはイーゼルを通ってティロル山地の麓まで引かれた。6月24日以降、クライは彼が情報を得たばかりのマレンゴで結ばれた休戦を遵守するよう申し出ていた。7月の残りの期間と、8...
1800年ドイツ(byナポレオン)その8
2007
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08
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28
ナポレオニック
承前…の前に、山岸藪鶯の「紅薔薇」をゲットした。デュマのBlanche de Beaulieuを日本語訳したと見られるものだ。近いうちに紹介したい。閑話休題。 数日間この陣地にとどまった後で、防御陣地にとどまって何の動きもしなかったクライの防衛的な姿勢に励まされたモローは、3回目となるがバイエルンを攻撃するという彼の計画を再開した。そしてレッヒ渡河の準備をするように見えた。 ルクルブはまたもレッヒを渡り、6月10、...
週記日曜版
2007
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08
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26
NFL
日記ならぬ週記である。 数日休みを取って遊びにいっていたので、今週は日曜日にアップすることになった。アメフト漫画早売りネタバレの前にまずはNFLについて。 昨年からドラフト全体1位のQBにとって受難の時期が続いている。まず昨シーズン直前にOaklandに雇われたJeff George(1990年)が、たった1週間でクビになった。シーズン中にはDrew Bledsoe(1993年)が先発の座をRomoに奪われ、シーズン終了後に引退...
1800年ドイツ(byナポレオン)その7
2007
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08
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23
ナポレオニック
承前。 ウルム周辺での機動と小競り合い 5月10日から12日にかけ、フランス軍は以下の陣を占めていた。ルクルブ麾下の右翼は司令部をメミンゲンに、予備と中央はイラー川に沿ってドナウまでの地域に、ドナウ左岸のサント=シュザンヌ将軍はウルムまで1日の地点にいた。オーストリア軍は防御陣地を構築したウルムの宿営地で、ティロルにいるド=ロイス公の軍団2万人を除いて完全に合流した。ウルムは稜堡を持った要塞だっ...
1800年ドイツ(byナポレオン)その6
2007
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08
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22
ナポレオニック
承前。 ビベラッハの戦い メスキルヒの戦いから数日後、ルクルブはヴルツァッハへ移動し、側面部隊をティロル山地の麓へ送り出した。サン=シールはブッヒャウへ、モローは予備とともに第二線を行軍した。サント=シュザンヌはドナウ左岸に沿った移動を続け、軍と河で隔てられたままガイセンゲンまで進んだ。クライは妨害されることなく退却を行った。7日、彼はリートリンゲンにおり、[フランス]軍右翼のティロルに対する不...
1800年ドイツ(byナポレオン)その5
2007
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08
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21
ナポレオニック
承前。 メスキルヒの戦い 4日の間にクライ元帥はメスキルヒでヴォードモン公及びフェルディナント公の師団と合流した。彼は補給物資を撤収し、ドナウへと移動する準備をするよう命じた。彼はジグマリンゲンの橋でドナウを渡ることを望んでいた。この日、フランス軍は何の移動も行わなかった。ただルクルブ将軍はシュトックアッハからメスキルヒへと行軍し、エンゲンで交戦しなかったサン=シールはリプティンゲンへ進軍した。...
1800年ドイツ(byナポレオン)その4
2007
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08
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20
ナポレオニック
承前。 4月25日、左翼を指揮するサント=シュザンヌはストラスブールでラインを渡った。同日、サン=シールは中央を率いてブリザッハで渡河。予備軍団の指揮官であるモロー将軍は27日、バーゼルで渡った。サント=シュザンヌ軍団はオフェンベルク前面に布陣する1万2000人から1万5000人の敵部隊を撃ち破った。サン=シールは敵の抵抗を受けずにフライブルクへ入城し、それから彼は、バーゼルで渡河した予備軍団が...
1800年ドイツ(byナポレオン)その3
2007
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08
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19
ナポレオニック
承前。 [ロシア皇帝]パーヴェル1世はオーストリアとイギリスの政策に不満だった。彼の軍の精華のうちスヴォーロフ麾下のものはイタリアで、コルサコフ麾下はスイスで、ヘルマン麾下はオランダで潰えた。中立国船の航行に関するイギリスの昔からのものと新しい要求は、彼らに対する彼の好意を次第に減らすことになった。中立国船、特にバルト海諸国の商業は妨害された。戦艦に護衛された商船団は侮辱され、臨検を受けることに...
週記盆明け版
2007
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08
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18
NFL
日記ならぬ週記である。 NFLはプレシーズンゲームが始まったところ。といっても正直プレシーズンゲームにはあまり関心が湧かない。気になるのは怪我人くらいである。New Englandの場合、今のところプレシーズンゲームで怪我人が出たという話はないようだ。もっとも怪我が理由で出場していない選手はいる。このあたりも含めてシーズン開始までにどの程度陣容が整うか様子を見守るというのが現状。 リーグ全体を見ても相変わ...
1800年ドイツ(byナポレオン)その2
2007
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08
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17
ナポレオニック
承前。 ジェノヴァ[ジェノラの間違いか]で敗北したイタリア方面軍は、混乱の中アペニンの峠で再編していた。コニ要塞は降伏し、ジェノヴァは脅かされていた。しかしサン=シール中将はオーストリアの軍団をボチェッタの彼方へ撃退し、名誉の剣を得た。これはナポレオンが国家の首長として最初に行った国家的な報奨だった。両軍は冬営に入った。オーストリア軍は美しいピエモンテとモン=フェラートの平原で、フランス軍はアペ...
1800年ドイツ(byナポレオン)その1
2007
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08
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15
ナポレオニック
前に1796年のドイツ戦役に関するナポレオンの解説を紹介したが、今度は1800年戦役について同じことをしよう。これまたセント=ヘレナでナポレオンが口述したものが、Memoirs of the History of France During the Reign of Napoleon, Vol. I"http://books.google.com/books?id=HQgBAAAAYAAJ"のp159からp189に紹介されている。1795、1796、及び1797年の戦役計画の欠点。 フランス共和国は1795...
歴史の授業
2007
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08
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13
ナポレオニック
世界史講義録"http://www.geocities.jp/timeway/index.html"というサイトがある。高校世界史の授業について文章化したものらしいのだが、項目を見ていると19世紀中ごろまでで97回分の講義になっているうち、実に4回がフランス革命、さらに4回がナポレオンに当てられているのだ。もちろん、特定個人について述べているものとしては最長。さすが世界史こぼれ話風の本が出るとほぼ必ず表紙を飾る人物だけのことはあ...
QWERTY
2007
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08
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09
その他
いやあ見事に騙されていた。これ"http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/280542"を読んで知ったのだが、QWERTY配列が「タイプバーがからまないよう」に「キーの配列を変え、続けて打たれるようなキーがキーボード上に離れてあるよう配列し直した」ものであり、「その結果、キーを叩くスピードは遅くなった」という話は、実はただの与太話だったらしい。 同じサイトの他の記事を読むと、この話はそもそもQWER...
アッラー! アッラー!
2007
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08
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07
ナポレオニック
ナポレオン関連でいくつか。William E. Johnsonの"The Crescent among the Eagles"を読んでいるところだが、その中でマムルークの突撃に関して面白い記述があった。「全力疾走で突撃する時、それぞれのマムルークはカービン銃を放ち、2挺のピストルを撃ち、ジャベりんを投げ、そして最後にシミターを手に――時には手綱を咥えて両手に一つずつのシミターを持ちながら――敵に向かって身を投じた」Johnson "The Cresc...
当たらぬも八卦~週記版
2007
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08
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04
NFL
日記ならぬ週記である。 アメフト漫画早売りネタバレの前にFOX Sports"http://msn.foxsports.com/nfl"に載っているFootball Outsidersによるポジション別パワーランキングの分析を。具体的にはQuarterback、Receiver、Runningback、Offensive Line、Defensive Line、Linebacker、Secondary、Special Teamの8ポジションについて、32チームを順にランク付けしている。これをもとに全体のランキングを想像してみよう...
当たるも八卦
2007
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08
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03
NFL
Football Outsiders"http://www.footballoutsiders.com/"のPro Football Prospectus 2007だが、どうも既に一部の人の手には届いているようだ。ちなみに私の元には発送したという連絡すらまだない。やはりamazon.co.jpを通じて注文したのが敗因だろう。素直にamazon.comで頼んだ方が早かったに違いない。まったくもってこれだからamazon.co.jpはブツブツブツ。 仕方ないので、過去に出た2冊のPFPについて少し振り返っ...
ティルマン
2007
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08
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01
NFL
NFLの話、とは言い切れないのだが、最近になって改めて話題になっているのがパット・ティルマン"http://en.wikipedia.org/wiki/Pat_Tillman"の死に関する問題だ。ArizonaのSFで、多額の契約を提示されながらもそれを捨てて軍の特殊部隊に入ったティルマンがアフガニスタンで死亡したのは2004年。最初は戦死とされていたのが、後になって味方の誤射による死亡という話が出て一種のスキャンダルになったのは有...
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desaixjp
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「終わりと始まり ―火薬革命の900年―」
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