祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog
週記
2007
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03
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31
その他
日記ならぬ週記である。 アメフト漫画早売りネタバレの前に今週のLiar Gameについて。あくまで私の予想に過ぎないが、北の国が密輸すると予想した理由は、経験則ではないかと思われる。これまで南の国が密輸した後に北の国の順番が来た時には、密輸は行われなかった。逆に密輸がなかった後の順番では1億円が密輸されていた。その経験則を見抜いたことが今週号のラストにつながった、のかもしれない。なお、ヨコヤが1万円単位...
伝令
2007
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03
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29
ナポレオニック
前回の続き。 Andrew Uffindellは"The Eagle's Last Triumph"の中で、フランス第1軍団が遊軍と化した要因について詳しく調べている。中でもナポレオンからの鉛筆書きの命令文を第1軍団に伝えた伝令が誰であったかの分析が中心だ。もっとも彼の主張は基本的にHenry Houssayeと同じ。脚注で紹介されている一次史料の充実度でもHoussayeの方が勝っており、Uffindellの本だけでは十分に理解するのは難しそう。とい...
事実は小説より…
2007
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03
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28
ナポレオニック
sheherazadeさんが大デュマの"Le Capitaine Richard"を翻訳し、電子書店で出版するらしい"http://blog.livedoor.jp/sheherazade/archives/50922692.html"。1809年戦役や1812年戦役を舞台とした小説とのこと。そういえば大デュマの父親であるデュマ将軍の活躍話として、ナポレオンのイタリア遠征時にたった一人で橋の上に立ち、襲い掛かってきたオーストリア軍を蹴散らしたという話がある。これについて、論...
週記
2007
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03
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24
NFL
日記ならぬ週記である。 アメフト漫画の早売りネタバレはさして書くことがないのだが、その前にNFLについて。FAがらみで派手に動いたNew Englandは今では静かになっているが、他チームでは少しずつ動きが出ている。最近で最も目立ったのはAtlantaがHoustonにSchaubをトレードで出し、そのHoustonがCarrをクビにしたことだろうか。個人的にはいくら地元の人気があると言ってもこの判断は1年遅かったと思う。一方、Atlanta...
英雄になり損ねた男 その2
2007
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03
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23
ナポレオニック
Alexander Mikhailovsky-Danilevskyの"Russo-Swedish War of 1808-1809, Volume I"を読了。ロシアとオスマン帝国の戦争に続き、これまたマニアックなテーマを描いた本である。もっとも1808-09年のロシア・スウェーデン戦争はインターネットでもこちら"http://www.multi.fi/~goranfri/"のサイトなどで紹介されているので、マニアックなテーマの割には知られているかもしれない(知られていない可能性の方が高...
21世紀の銃剣突撃
2007
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03
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21
ナポレオニック
Fix Bayonet! グローリーやゲティスバーグといった映画の中ではこうした号令の下、兵士たちが銃に銃剣を着ける場面がある。あの時代は火力が増したとはいえ銃剣使用が珍しくなかった時代だから、その場面自体は別におかしくも何ともない。だが、もし現代に至ってなお銃剣を着けて突撃する場面があったとしたら? 驚いたことに、21世紀になっても実際に銃剣突撃が行われているようだ。あるサイトを見ていると英国のArgyll and S...
エミグレ
2007
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03
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20
ナポレオニック
デケヴィリの"The Campaigns of the Royalist Army under the Duke de Conde"の第2巻と第3巻を読了。第1巻が1795年までの状況を、2巻は1800年まで、3巻はそこからコンデ公部隊が解散する1801年までの推移を描いている。 エミグレが作った反革命部隊はいくつもあったが、長く残ったのはコンデ公の部隊だけだった。エミグレ部隊は1792年戦役では連合軍の後方からついていくだけであり、彼らの楽観...
週記
2007
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03
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17
NFL
日記ならぬ週記である。 今週もまたアメフト漫画の早売りネタバレの前にLiar Gameを。私の予想とは関係ない展開が続いているが、今回1億円の密輸を試みて「ダウト1億円」をやられたヤツが出てきた。札束を使って相手を騙す手法もさることながら、重要なのはこれで一人「本来自分のものだった金」を失った人間が登場したことだろう。チーム戦のふりして実は個人戦という指摘は既に漫画の中でも出ており、その中で一人マイナス...
レシーバーたち
2007
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03
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15
NFL
NFLではFA序盤戦が終了。我がNew Englandはかなり派手に動いて大勢のFA選手をゲットした。このチームらしからぬ動きである。というかなぜスケジュールのしんどい今年にこんなことをやって、逆にスケジュールの楽だった昨年はわざわざサラリーを余らせたのだろうか。やるべきことが逆のような気がしてならない。 とはいえ選手を集めてしまったのは事実。ならばその選手たちの中身をきちんと見た方がいいだろう。とりあえ...
時代遅れ
2007
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03
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13
ナポレオニック
神聖ローマ帝国の地方組織として帝国クライス(Reichskreis)なるものがあった(参照"http://de.wikipedia.org/wiki/Reichskreis")。1500年ごろに行われた帝国改革の一種として導入されたもので、いくつかの領邦を「クライス」にまとめ、神聖ローマ帝国という連邦国家を構成する一つの州にするような取り組みだったようである。 帝国クライスは(wikipediaの記述によると)軍を提供する単位となったほか、税の徴...
ニセ科学ソング
2007
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03
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12
その他
ニセ科学関連で「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」なるものが話題になっていたのでネットで探して聞いてみた。典型的なアキバ系デンパメロディに乗せてニセ科学ネタを歌っているヤツである。正直、いくらオタクが市民権を得たからといってこれで笑える人間はまだ少数派だと思うが、面白いからいいか。 むしろ同じサイトに載っていた同じ系列の歌「めがねでねっ!」に、オレの心のプラッツェン高地があっさり陥落してしまったことの...
変人元帥 ふたたび
2007
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03
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11
ナポレオニック
デケヴィリの"The Campaigns of the Royalist Army under the Duc de Conde, Volume 2"を読んでいるとスヴォーロフ将軍の変人ぶりについて色々と記している部分を発見。スヴォーロフについてはこちら"http://www.asahi-net.or.jp/~uq9h-mzgc/suvorov.html"で書いているが、そこで触れていないような話をいくつか紹介しておこう。「しばしば食事の最中に彼の副官の一人が席を立ち、彼に近づいてそれ以上食べ...
週記
2007
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03
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10
その他
日記ならぬ週記である。 アメフト漫画の早売りネタバレの前にLiar Gameについて。最新号を見たら想定外の事態が発生していた。捜査官がパスした場合はケースを開けずに通すのかと思っていたらその場で中身を見てやがるではないか。こうなると残り回数のうち何回密輸を試みなければならないかが捜査官側に丸分かりとなってしまう。つまり、回数をきちんと数えることが重要になってくるのだ。同時にできるだけ最後まで「1億円密...
モンドヴィ その2
2007
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03
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05
ナポレオニック
漫画ではシュテンゲルが負傷して後方に置き去りにされ、それをミュラが単騎で救出するという話になっている。これの元ネタはPhippsだろう。「いくつかの竜騎兵と伴に前進してきたシュテンゲルがちょうどエレロ川の浅瀬を渡ったところで、彼はピエモンテ騎兵2個大隊の巧みな突撃を受けた。彼らはフランス軍を圧倒し、すぐに後方の歩兵が称える中を後退した。この戦闘でシュテンゲルはいくつかの刀傷を受け、ピストルの銃撃で腕を...
モンドヴィ その1
2007
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03
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04
ナポレオニック
今月のナポレオン漫画だが、戦闘シーンで「巻き」が入ったのは初めてではなかろうか。デゴの戦いにあれだけ時間をかけてのに比べると、チェヴァからコルサリア川防衛(サン=ミケーレでの戦闘など)を経てモンドヴィにいたる経過をたった1話で済ませるのはもの凄いハイペース。まあ、この一連の戦闘までやたら細かく描いたりしたら本気でイタリア遠征がいつまで経っても終わらなくなるだろうから、ピッチを速めるのは正しい選択...
週記
2007
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03
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03
NFL
日記ならぬ週記である。 アメフト漫画の早売りだが、今週は後半のキックオフリターン途中で終わってしまったのでこれまた特に書くべきことがない。という訳でFA解禁となったNFLの話を。 我がNew EnglandはまずDillonを本人の希望通り解雇。一方でBaltimoreのOLBであるAdalius Thomasと契約する方向とのニュースが流れた。Pro Football Prospectusに載っている彼の成績をチェックしてみると(2005シーズンのデータだが...
一次史料という目撃証言
2007
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03
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02
ナポレオニック
ナポレオン戦争時代もそうだが、史料の取り扱いというのは難しい。歴史を探求するうえで一次史料に基づいているかどうかは重要な問題だが、たとえ一次史料に基づいているからといってそれが間違いのない事実ということにはならないためだ。一次史料の信頼性まで検証しなければ、きちんと踏み込んだ議論とは言えないだろう。専門家でない人間にはなかなかそこまで取り組むのは難しいが、それでも一次史料について考えておくのは悪...
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desaixjp
「祖国は危機にあり」へのリンクはこちら
「終わりと始まり ―火薬革命の900年―」
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