祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog
飛び道具のアメフト史
2006
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06
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27
NFL
前回、1945年以降なら平均パス獲得ヤードはほとんど変わらないということを指摘した。また、この指標が点数との相関性が高いことも。となると、この指標を使えば1945年以降に活躍したパッサー間の比較も可能になるかもしれない。早速やってみた。 対象にしたのは名誉の殿堂"http://www.profootballhof.com/"入りしている選手たちのうち、Modern Era: Quarterbacksに分類されている23人。全員殿堂入りQBな...
NFLの(スタッツの)歴史・その2
2006
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06
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26
NFL
承前。・パスプレイ 1920年代当時、アメフトでパスプレイというのは極めて珍しいものだったという。パス成功率は3分の1程度にとどまり、シーズンに1000ヤードも投げれば大記録になった(今なら3試合で達成できそうな数値だが)。1932年の時点でも1試合の平均パス回数はたった10.6回、成功したのはたった3.7回で獲得ヤードは53.2ヤードにとどまっていた。インターセプトはタッチダウンの倍以上、パッサーレーティン...
NFLの(スタッツの)歴史・その1
2006
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06
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25
NFL
個人的な好みでsingle-wingの話をしばしば書いているが、それでは実際にsingle-wingが使われていた時代のNFLは今と比べてどうだったのだろうか。幸いにしてbballsports"http://www.bballsports.com/"というサイトには1920年から2002年までのNFL及び対抗リーグの記録がデータベース化されて残っているため、過去から現代にいたるNFLのスタッツを時系列で見ることも可能だ。今回はこのデータを元に分析...
週記
2006
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06
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24
その他
日記ならぬ週記である。 今週もアメフト漫画の早売りネタバレあり。 その前にW杯について。サッカーに興味がないので試合も見ていないのだが、FIFAのサイトを見ているとなにやらそれなりに詳細なスタッツ"http://fifaworldcup.yahoo.com/06/jp/w/stats/index.html"を発見。となればstats geekとしてこれを調べてみなくてはなるまい、ということでグループリーグが終わったところで各スタッツのコリレーションに...
相関関係
2006
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06
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23
NFL
コリレーション(相関関係)という概念がある。二つのデータがどのような関係にあるかを調べる手法の一つで、0だと無関係、プラスは正の相関、マイナスは負の相関(逆相関)となる。プラス1あるいはマイナス1は完全な相関関係にあることを示す。 たとえばある高校アメフト部の部員たち(ネットで適当に見繕ったもの)について身長と体重のコリレーションを調べてみた。するとコリレーションの数値は0.637。明らかに正の相関...
故にその名はバベルと呼ばる
2006
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06
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22
ナポレオニック
「将軍、やりました」「どうした」「敵の手紙を入手しました。おそらく貴重な情報が記されているものと思われます」「よくやった。早速読んでみろ」「…………」「どうした、早く読め」「す、すみません。読めません」「なぜだ」「どうやらドイツ語で書かれているようです。私、ドイツ語はちょっと…」「ええい、仕方がない。他に誰がドイツ語を読めるやつはいないのか」「…………」「誰もいないの?」 こんな間の抜けたやり取りがナポレ...
生きている化石
2006
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06
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21
その他
久しぶりにDirect Snap"http://www.pag eval et.com/directsnap/"を見た。Single-Wing関連の情報が載っているblogだが、昨年はほとんど更新されていなかったため事実上なくなったのかと思っていた。どうやら無事に復活したようで何よりだ。 復活ついでに充実したのはリンク。特にSingle-Wing関連のビデオについてはかなり面白いものがいくつも見られるようになっている。代表的なのをいくつか紹介しよう。 こちら&...
V.S.O.P.(ベリー・スペシャル・ワン・パターン)
2006
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06
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18
ナポレオニック
Alexander Mikhailovsky-Danilevskyの"Russo-Turkish War of 1806-1812"にはいくつもの戦闘が紹介されている。ただ読んでいると分かるのだが、ロシア軍とオスマン帝国軍の戦い方は終始一貫、というかワンパターンの繰り返し。ナポレオン戦争の特徴である様々な隊形変換といった融通の利く戦い方はしていない。 まずロシア軍だが、彼らの対応はいつも同じだ。野戦の場合は歩兵が方陣を組み、その間や背後に騎兵が展開...
週記
2006
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06
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17
NFL
日記ならぬ週記である。 今回もアメフト漫画の早売りネタバレあり。 その前にNFL。まずはRoethlisbergerがバイクで事故った。ヘルメットをかぶっていなかったせいもあって顎や歯などに大怪我を負ったようだが命には別状ない模様。すでに退院もしており、トレーニング再開への意欲も見せているとか。 何はともあれ無事でよかったというところだが、少々気になったのはネットで彼の顔面ではなく肩やら膝やらへのダメージに関...
飛び道具とは卑怯なり
2006
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06
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16
その他
アルフレッド・W・クロスビーの「飛び道具の人類史」読了。題名は飛び道具となっているが英語ではThrowing Fireとなっており、話の内容も正確に言えば飛び道具及び火の両方がテーマだ。ものを投げること、そして火を操ることが、人類の文明をここまで導いてきたという分析である。 飛び道具に関しては、「アナバシス」や「ガリア戦記」を元に昔から戦争で広く使われていたのではないかと指摘してきた。クロスビーはより飛び道...
英雄になり損ねた男
2006
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06
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12
ナポレオニック
Alexander Mikhailovsky-Danilevskyの"Russo-Turkish War of 1806-1812"読了。題名の通り、1806年から1812年までの間、ロシアとオスマン帝国の間で戦われた戦争について書かれた、世にも珍しい本である。というかよくぞ英訳本を出してくれたというところか。出版した(コピー本だが)Nafzigerと翻訳者のAlexander Mikaberidzeに感謝したい。 読んでみると、足掛け7年の戦争とはいえ実は結構休戦期間が長いこ...
君の名は
2006
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06
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11
ナポレオニック
エジプトの歴史家にアブド・アル=ラーマーン・アル=ジャバーティーという人物がいる。18世紀後半から19世紀初頭に生きていた彼は、ナポレオンのエジプト遠征を現地で経験した人間であり、その時代を含めた歴史書も記した。全世界の各地で生じた西洋近代文化と現地伝統文化との衝突の一例として、英訳本も出版されている。 そうしたまじめな目的で読めば色々と参考になるのだろうが、単なる趣味で読む場合はやはり異なる文...
週記
2006
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06
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10
NFL
日記ならぬ週記である。 まずNFLだがBethel JohnsonがNew OrleansのJohnathan Sullivanとトレードされた。WRを放り出してDTを獲得した格好。2巡指名としてはパフォーマンスの悪すぎたBethel Johnsonが追い出されるのは仕方ないだろうが、代わりにやってくるSullivanの成績もそれに見合う程度の水準だ。まあDTできる選手は大勢いるので、控えとして活動できれば十分という判断かもしれない。 またTennesseeのSteve Mc...
株価年初来安値
2006
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06
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08
その他
気になったので念のため書いておく。本日、日経平均株価が1万5000円を割りこんだ。ライブドアショックの時も持ちこたえた水準を下回ったわけで、下げ幅も今年に入って3番目の大きさ。株価は上下するものだから、この日の下げだけで大騒ぎする必要はない。ただ、この下げが日経平均の上昇トレンド終了を示すものだとすると、これはあまりよろしくない。私のさして長くない社会人経験において、株価がピークをつけて下落基調に...
いまさらNFLドラフト分析
2006
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06
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07
NFL
Football Outsidersに面白い記事"http://www.footballoutsiders.com/2006/04/24/ramblings/nfl-draft/3828/"があった。リーグ全体のスターターがドラフト何巡で指名されたかについてポジション別に調べ、各ポジションで必要な選手を獲得するためにはどのようなドラフト戦略が必要かを分析したものだ。これを参考にしながらBelichickのドラフト戦略を分析してみよう。 BelichickとPioliがNew Englandのドラフトを手掛...
1809年春
2006
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06
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06
ナポレオニック
前回の続きでS. J. Watsonの本から。1809年戦役の初動に関して彼は一般的な研究者とは異なる指摘をしている。 4月のバイエルンにおける戦役の初動で問題とされるのは、ダヴーの第3軍団が他の部隊から遠く離れたレーゲンスブルク(フランス名ラティスボン)に布陣したこと。第3軍団が孤立してしまうような布陣になったのは、パリにとどまっていた皇帝からの命令を受けとって作戦を指揮していたベルティエが、硬直的な対応...
ベルティエとラップ
2006
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06
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04
ナポレオニック
S. J. Watsonの"By Command of the Emperor"を読了。びっくりするような話がさりげなく出てくるところが最大の特徴ともいうべき本だった。ベルティエの伝記として、ほとんどは淡々と彼の経歴を紹介しているだけなのだが、時にあれっと思わせる話が登場するのである。その一つが、1809年のウィーンで起きた以下の挿話である。「そして若い男が請願だと主張する文章を提出した。しかしベルティエは彼に対しはっきり...
週記
2006
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06
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03
その他
日記ならぬ週記である。 今週もアメフト漫画の早売りネタバレありだが、その前にまずナポレオン漫画を。 将来優秀な指揮官になる(予定の)ウジェーヌがオルタンスと一緒に登場。父親の剣を取り返しにいくというナポレオン伝説では割と知られた話が展開する。若者の行為に感動したボナパルトが剣を返したといういういかにも作り話っぽい挿話だが、それだけにこの話は事実ではないと主張する人もいる。たとえばPhippsはブーリエ...
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「終わりと始まり ―火薬革命の900年―」
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